堤防からのカワハギ釣りは、秋に肝が膨らむ時期がクライマックスです。
ただしエリアや水温、潮通し次第でベストの月や時間帯が変わり、道具や誘いの正解も少しずつ違います。
本記事では、年間の時期の選び方、地域別の旬、堤防のポイント、タックルと仕掛け、エサの使い分け、誘いの基本までを体系的に解説します。
安全とマナーも網羅し、初めての方でも今日から釣果アップを狙える内容です。
最新情報です。
肝パンを美味しくいただく下処理と料理のコツまでまとめてご紹介します。
目次
堤防のカワハギ釣りはいつが時期か?狙い月と条件を解説
堤防のカワハギ釣りは、概ね水温が20℃を下回り始める秋が最盛期です。
特に10月から初冬にかけては肝が大きくなり、釣り味も食味もピークを迎えます。
一方で初夏は小型中心、盛夏は早朝と夕方の短時間勝負、真冬は水温と風が鍵になります。
季節と水温を軸に、行くべき日と時間を選ぶのが釣果の近道です。
狙い月の目安はエリア差があるため、地域ごとの傾向を押さえると外しにくくなります。
潮通しの良い堤防ほど時期の立ち上がりが早く、閉鎖的な湾内は遅れがちです。
風向きや濁りでも食いが大きく変わるため、天候と潮汐の合わせ技で計画するのがおすすめです。
| 季節 | 水温目安 | サイズ傾向 | 主な戦略 | おすすめ時間 |
|---|---|---|---|---|
| 春 | 14〜18℃ | 小中型 | 足元中心のスロー誘い | 朝夕の時合 |
| 夏 | 22〜27℃ | 小型主体 | 早朝短時間・日中は日陰と深場 | 薄明・夕まずめ |
| 秋 | 18〜21℃ | 中大型・肝パン | 広範囲にサーチして乗り回遊を捉える | 終日安定 |
| 初冬 | 14〜17℃ | 良型選別 | 深め+ゼロテンションで食わせ | 潮変わり前後 |
年間サイクルとベストシーズン
ベストは秋で、特に10〜11月は群れが岸寄りし、肝が膨らんで食いも立ちます。
春は水温の戻りと共に活性上昇、夏は朝夕集中、初冬は深場寄りでスローが効きます。
年間で釣れない時期は少なく、条件に合わせた戦略変更が鍵です。
年やエリアで前後するため、直近の海況と釣果情報の併用が有効です。
特に台風通過後の澄みは回復待ち、適度な濁りはプラスに働きます。
潮位差の大きい日や大潮の前後は時合が明確になりやすいです。
水温の目安と秋パターン
18〜21℃は秋のゴールデンレンジで、誘いへの反応が鋭くなります。
足元の敷石やテトラのエッジ、潮が当たる角は一級ポイントです。
群れが入れば短時間で数が伸びるため、手返し重視のタックルが活きます。
水温が下がり始めるタイミングは接岸の合図です。
小突きやタタキでスイッチを入れ、ゼロテンションで食わせを待つパターンが強くなります。
エサはアサリが鉄板で、付け方の精度が釣果を分けます。
初心者が外しにくいタイミング
風向きが追い風で波が立ち過ぎない日、上げ潮に向かう時間帯、薄明の前後は失敗が少ないです。
潮通しの良い堤防の角や、船道の脇を優先して入ると釣りやすいです。
群れ待ちの時間を短くするため、早めの移動と縦横の探り分けを心掛けます。
当日の第一投は足元から。
反応がなければ5〜15m先へちょい投げ、カケアガリや敷石の切れ目を順に打ちます。
同じ層をなぞるのではなく、中層から底まで層替えをこまめに行います。
カワハギの生態と行動特性を知る

カワハギは硬い歯で貝や甲殻類を器用に削り取る小技の名手です。
警戒心が強く、違和感の少ない仕掛けとエサ付けが必要になります。
小場所でも回遊で群れが入れ替わるため、一定時間で反応が変わるのが特徴です。
日中はボトム付近を回遊し、ストラクチャーの影やエッジに沿って移動します。
ベイトや底質の変化を読めば、堤防からでも数と型の両立が可能です。
捕食習性と歯の特性
二枚貝やフジツボ、カニを好み、突っつきながら吸い込むように食べます。
エサを小さく、針先を必ず出すのが基本で、硬めに締めたアサリが有効です。
誘いでエサを動かし、興味を持たせてから食わせる流れが効きます。
鋭い歯でエサを器用に剥がすため、空針になってもアタリが続くことがあります。
手返し良くエサを交換し、エサの残量チェックをルーティン化しましょう。
集寄やビーズで視覚刺激を加えるのも効果的です。
回遊と着き場
潮が当たる角、船道の駆け上がり、テトラ帯の際は定番の着き場です。
日照や濁りで層が変わるため、底だけに固執せず中層も探ると良型に当たることがあります。
群れの入り外れを感じたらポイントの向きを変えて追いましょう。
ベイトとなる小型甲殻類が多いエリアは長居しやすいです。
底が硬い砂地や磯混じりはベストで、泥底は避けるのが無難です。
岸壁の敷石の切れ目は必ず通しましょう。
サイズと成長
小型は群れで動き回り、中型以上はピンでストラクチャーに付く傾向です。
秋は大型混じりで数釣りが可能、初冬は良型の選別が楽しめます。
リリースサイズの基準を自分なりに持ち、資源保全に配慮しましょう。
持ち帰りは身と肝のバランスが良い18cm以上が目安です。
小型は成長が早いので無理にキープせず、次回の楽しみに残す選択が賢明です。
地域別の堤防カレンダー

カワハギの岸寄りは地域差が大きく、同じ月でも釣況が異なります。
潮通しや地形が似た堤防を広域で見比べ、最盛期をリレーして狙うとロングシーズン楽しめます。
ここでは主要エリアの目安をまとめます。
いずれも年による前後はあり、現地の遊漁情報と当日の水温を併せて判断しましょう。
迷ったら風裏の潮通しが良い堤防から入るのが定石です。
関東・伊豆・三浦の目安
立ち上がりは9月下旬からで、10〜11月が最盛期です。
外洋に面した堤防は早く、湾奥は遅れて乗っ込みます。
12月も水温が保てば十分狙えます。
黒潮の影響で伊豆は回遊が太く、澄み潮時はハリスと針をワンランク落とすと吉です。
三浦半島は潮通しの角と船道が鉄板で、潮変わりに集中しましょう。
東海・伊勢志摩・渥美
最盛期は10〜11月、風が落ち着く日を選ぶと良型が出ます。
遠浅サーフ隣接の堤防はちょい投げでカケアガリを丁寧に攻めます。
湾奥は濁りが効いた日にチャンスが生まれます。
潮位差が大きく流れが出るため、オモリは8〜15号のレンジを準備しましょう。
エサ取りが多い日はエサを小さく固く付け、手返しを上げて下さい。
関西・和歌山・淡路
黒潮寄りは9月から反応が出始め、11月が脂乗りのピークです。
潮のヨレができる堤防の曲がり角や、テトラ際の落ち込みを重点的に打ちます。
潮が澄んだら仕掛けを小さく、濁りはアピールを強めます。
風が強い日は足元のゼロテンションで小さく誘い、聞き合わせに徹します。
根掛かり回避のため、ハリスは短めの胴突きを選択します。
北部九州・瀬戸内
瀬戸内は潮流が速く、時合が短い代わりに回遊の密度が濃いです。
10〜11月はサイズも期待でき、エビ系エサが効く場面もあります。
北部九州の外洋向きは秋深くまで好機が続きます。
流れに負けないようオモリは10〜15号を基準に、潮止まり前後で軽くして食わせに移行します。
足元のストラクチャーと沖のカケアガリをローテして群れの動きを追いましょう。
寒冷域と離島
日本海側の寒冷域は立ち上がりが遅く、10月以降に本格化します。
離島は回遊が濃くサイズも出やすい反面、風波が強くなりやすいので安全最優先です。
渡礁や立入ルールは必ず順守しましょう。
離島では装備のスペアを多めに準備し、仕掛けの予備も十分用意します。
潮目が走る日は広範囲をテンポ良く探ると時合を逃しません。
堤防でのポイント選びと狙い分け
堤防の角、船道、潮が当たる面、テトラ帯の際は最優先でチェックします。
足元から沖まで縦横に探り、反応が出る層と距離を特定します。
地形変化と流れの当たり方を観察することが釣果の近道です。
人が多い日は距離と層で差別化します。
遠投に固執せず、足元の一等地を丁寧に通すことで良型を引き出せます。
足元かちょい投げか
足元はピンの良型が付くことが多く、ゼロテンションで吸い込みを待つ釣りがハマります。
反応がなければ5〜20mのちょい投げで敷石の切れ目とカケアガリを舐めます。
潮圧がかかる向きへ投入するとアタリが増えます。
手返し重視なら足元、広く探るならちょい投げと使い分けます。
同じラインを2回以上通すのが基本で、群れの有無を見極めます。
ストラクチャーの見極め
敷石の段差、排水の流入、係留ロープ周辺は餌が溜まりやすいです。
根掛かりゾーンはハリスを短くして通し、掛かり後は速やかに浮かせます。
着底から数秒の反応を特に意識します。
目視で地形が読めない時はオモリで底質を感じ取り、コツコツ硬い感触を探します。
硬い底はベイトが多く、カワハギの着きも良い傾向です。
潮通しと風向き
向かい風で波立つ日は濁りが出て活性が上がることがありますが、仕掛けのコントロールが難しくなります。
追い風は飛距離とラインコントロールが安定し、ゼロテンションが決まりやすいです。
安全第一で足場と風裏を優先しましょう。
横風が強い日はオモリを一段重くしてラインを水中に入れ、風の影響を減らします。
潮が右へ流れるなら、やや右へ入れて自然に流し込みます。
タックルと仕掛けの最適解

堤防では軽快で感度の高いライトタックルが有効です。
竿は7〜9ftのL〜MLクラスやエギングロッド流用、リールは2500〜3000番が扱いやすいです。
ラインはPE0.6〜0.8号にフロロ2〜3号のリーダーが基準です。
仕掛けは胴突き2〜3本針が定番で、ハリスは3〜5cmの超ショートが基本です。
オモリは5〜15号を海況で使い分け、集寄パーツで視覚アピールを加えます。
ロッドとリール
感度と操作性を重視し、穂先は繊細で胴に粘りがある調子が理想です。
軽量リールは手感度と手返しを高めます。
ドラグはやや弱めに設定し、掛けたら素早く浮かせて根から離します。
テトラ帯では短めのロッドが取り回しやすく、堤防高場ではやや長めが有利です。
リールハンドルはノブが掴みやすいものが操作の精度に直結します。
ラインとリーダー
PEは風に弱い反面、感度と飛距離が武器です。
風が強い日は号数を一段上げるか、ナイロン3号前後で直結にする選択もあります。
リーダーは擦れに強いフロロを推奨します。
リーダー長は1.5〜2mを基準に、波が高い日は気持ち長めに取ります。
結束はFGやPRなど細身のノットでガイド抜けを良くしましょう。
仕掛け構成とパーツ
胴突きは幹糸3〜4号、エダスは2〜3号、長さは3〜5cmの超ショートでチョン掛けに最適化します。
針はカワハギ用4〜6号を使い分け、状況で小鈎化も検討します。
集寄はビーズやブレードを控えめに入れ、違和感を減らします。
夜明けや濁り時は少しアピールを強め、澄み潮やスレ場では最小限にします。
スナップスイベルは小型高強度で糸ヨレ防止を図ります。
自作時のコツ
エダスは短く、張りのあるフロロで直線性を保ちます。
結び目は小さく仕上げ、全体の抵抗を減らすと違和感が激減します。
幹糸の長さはオモリから最下段針まで20〜25cm程度が操作しやすいです。
予備仕掛けは現場で交換しやすいように、ストローや仕掛け巻きに個包装します。
オモリの号数違いを3種以上携行し、当日の流れに即応します。
エサの使い分けと付け方で釣果が変わる
定番はアサリのむき身で、下処理と付け方の精度が釣果を左右します。
場荒れ時は海エビ、青イソメ、ホタテなどのローテで反応が変わります。
小さく固く、針先を必ず出すのが大原則です。
エサ取りの有無、澄み濁りでエサのサイズと硬さを調整しましょう。
手返しを落とさず、常に新鮮な状態を保つ工夫が重要です。
定番アサリの下処理
塩で軽く締めて水分を抜くと、餌持ちと操作性が向上します。
砂抜き済みを使い、殻の角片を少量忍ばせると硬さが出て盗られにくくなります。
保冷は小分けで、現場で必要量だけ解凍します。
におい移りを防ぐため、エサと集寄は別容器に分けます。
塩加減は様子を見ながら微調整し、硬すぎて動きが死なないようにします。
付け方のバリエーション
基本はチョン掛けで、身の中心から針先を必ず外に出します。
エサ取りが強い日は二点掛けでズレを防止します。
サイズは米粒〜小豆大で、潮圧に負けない最小限を心掛けます。
フグが多い時は身の厚い部分を使用し、針先近くに硬い部分が来るように刺します。
掛かりが浅い時は一回り小さくして吸い込みを良くします。
他の実績エサとローテ
海エビの身、ホタテ、イカ短冊は場面で強い選択肢です。
アサリで見切られたら1投だけ替えるスイッチが効きます。
集寄との相性も試し、反応が出た組み合わせを継続します。
エサは2〜3種を小分けで持参し、時合に合わせて最短で交換できるよう準備します。
匂い系と視覚系の両方を用意すると幅が出ます。
エサ取り対策
手返しを上げ、アタリが遠のいたら即交換を徹底します。
エダスを短縮し、針を一回り小さくして吸い込み特化に振ります。
フグが多い日は場所を5m動かすだけで状況が一変することがあります。
群れのサイズが小さい時は静かな誘いに切り替え、違和感を極小化します。
ゼロテンションの静止時間を長めに取り、食わせの間を作ります。
誘いとアタリの取り方
カワハギは誘いでスイッチが入り、食わせの間で吸い込みます。
タタキ、ゼロテンション、聞き合わせを正確に繰り出すと、堤防でも掛ける釣りが成立します。
風や波でラインコントロールが崩れやすいので、体の向きと竿角度で補正します。
アタリは明確なモゾから、違和感だけの重み変化まで多彩です。
エサの有無を常に想像し、空針の時間を減らすことで釣果が伸びます。
基本のタタキとゼロテンション
底を取ってから穂先10〜15cmを小刻みにタタキ、ふわっと止めてゼロテンションで待ちます。
止めの時間は1〜3秒を基準に、反応で延長します。
風がある日はラインスラッグを最小に保ち、手感度を優先します。
着底直後の一呼吸は食わせの好機です。
底を切りすぎず、オモリが底を感じ続ける範囲で誘いましょう。
ゼロテンション中のコツという微振動を逃さないことが重要です。
食い渋りの時の小技
底ベタから2〜5cmだけ切り、静止時間を長めに取ります。
エサを極小にして吸い込み優先に切り替えます。
澄み潮では仕掛けの装飾を外し、極シンプルにして違和感を減らします。
群れのスイッチを入れるため、数投に一度だけ強めのタタキを入れてから静止に移行します。
場所替えは5〜10分の無反応で判断し、角や潮筋を次々試します。
掛け合わせと聞き合わせ
穂先が入る明確なアタリは即合わせ、モゾや重み変化は聞き合わせで乗りを確認します。
重みが乗ったら竿を立て、オモリを底から離して根から引き剥がします。
掛けた後は一定速度で寄せ、抜き上げは波と同調させます。
皮一枚の掛かりも多いので、抜く前に魚の向きを確認します。
タモは短柄でも用意し、高い堤防では無理をしないことが大切です。
天候・潮・時間帯の黄金条件
上げ潮に向かう時間帯、潮変わりの前後、朝夕の薄明はチャンスが集中します。
適度な濁りは警戒心を下げ、渋い時ほど追い風の風裏で精密操作が決まります。
気圧の急変日は活性が乱れやすく、安定天候が続く日を狙いましょう。
月齢は大潮前後で流れが出て時合が明快、小潮は食わせ主体の丁寧な釣りが有効です。
波高と風速の安全基準を設け、無理をしない判断が最も重要です。
潮汐と時合の読み方
干満の差が大きい日は流れが効き、群れが動いて口を使います。
潮止まりはエサを極小化し、静止時間を長くして口を使わせます。
時合は短いこともあるため、仕掛けの予備でロスタイムを消します。
潮位が高い時は岸壁に接岸しやすく、足元が熱くなります。
潮位が下がるとカケアガリへ下るため、ちょい投げに切り替えます。
ベタ凪と風の使い分け
ベタ凪は視認性が高く、極小エサとシンプル仕掛けで違和感を抑えます。
風がある日はタタキでエサを動かし、濁りを味方に付けます。
横風はライン角度を立てて水中に入れ、コントロールを安定させます。
風裏は操作性が上がるため、精密なゼロテンションが決まります。
風上に投げて自然に流し込むドリフトも有効です。
濁りと日照の影響
薄濁りはプラス、強濁りは食わせの静止時間を長めに取ります。
日照が強い日はストラクチャーの影を正確に通します。
曇天は広範囲サーチで群れを拾い、手返しを優先します。
水色の変化を観察し、潮目の境界を積極的に攻めます。
雨後は上潮が甘くなるため、重めのオモリで底を正確に取りましょう。
堤防での安全・マナー・ルール
救命具と滑りにくい靴は必須で、夜明け前後は特に足元に注意します。
立入禁止や立ち入り制限は必ず守り、周囲の釣り人や通行の安全を最優先します。
針と仕掛けの扱いは慎重に行い、不要な糸くずは持ち帰ります。
地域の遊漁規則や漁協ルールは事前に確認しましょう。
サイズや数量の自主基準を設け、資源と環境に配慮した釣行を心掛けます。
服装と安全装備
膨張式でも固形式でも救命具を常時着用します。
夜明けの堤防は結露で滑るため、フェルトスパイクなど滑り止めを選びます。
帽子とサングラスはフック事故防止にも有効です。
ヘッドライトは赤色発光を併用すると周囲への配慮になります。
天候急変に備えてレイン上下と防寒を常備しましょう。
堤防のルールと配慮
キャスト方向とおまつり防止の声掛けを徹底します。
テトラや高所での無理な抜き上げは避け、タモ入れを安全に行います。
匂いの強いエサ汁や内臓は海に捨てず、密閉して持ち帰ります。
駐車やゴミ出しのトラブルは釣り場存続に直結します。
地元の方や他のレジャー利用者への配慮を最優先にしましょう。
持ち帰りサイズと資源配慮
小型のリリースを心掛け、持ち帰りは食べ切れる範囲にします。
同じ場所での過度な数釣りは避け、釣り分けと移動でプレッシャーを分散します。
根魚や他魚種の外道も丁寧に扱い、リリースする場合は速やかに行います。
針を外す時はプライヤーを使い、魚体へのダメージを最小化します。
撮影は短時間で行い、水から出し過ぎないよう配慮します。
持ち帰りと下処理・料理のポイント
肝を美味しくいただくには、現場での締めと冷却が最重要です。
血抜きと内臓処理を適切に行い、清潔に持ち帰ることで臭みのない仕上がりになります。
帰宅後は速やかに身と肝を分けて扱います。
内臓は破らないよう丁寧に取り出し、肝は塩水で軽く洗って血を抜きます。
鮮度を保てば刺身、煮付け、唐揚げなど多彩に楽しめます。
活け締めと内臓処理
活け締め後に鰓と尾から血抜きを行い、氷海水で素早く冷やします。
腹を小さく開き、内臓を傷付けないように取り出します。
持ち帰りはドリップが出ないよう立てかけず、平置きで保冷します。
包丁とまな板はエサと分けて衛生管理を徹底します。
匂い移りを防ぎ、身の風味を最大限に引き出します。
肝を活かす衛生管理
肝は血抜き後に牛乳や塩水に短時間浸けて臭みを取り、水気を拭って冷蔵します。
生食は自己責任で避け、加熱や湯引きで安全に楽しみます。
ポン酢和えや肝醤油にして刺身や炙りに合わせると絶品です。
肝は酸化しやすいため、空気に触れる時間を極力短くします。
当日中の消費を基本に、残りは火を入れて保存します。
おすすめ料理
刺身は薄造りで肝醤油、炙りは皮目を香ばしく仕上げます。
煮付けは身離れが良く、短時間でふっくら仕上がります。
唐揚げは下味を薄めにし、塩とレモンで素材を活かします。
アラは潮汁にして旨味を余すことなく活用します。
季節の柑橘と合わせたカルパッチョも相性抜群です。
・秋の18〜21℃は最優先で狙う。
・足元の一等地を丁寧に、反応がなければ5〜20mをサーチ。
・エダス3〜5cm、極小エサ、針先露出が基本。
・タタキで寄せ、ゼロテンションで食わせ、聞き合わせで掛ける。
・安全第一。救命具と滑り止めを必ず着用する。
まとめ
堤防のカワハギ釣りは、季節と水温を軸にした戦略で難しさが面白さに変わります。
秋は広く探って数と型、初冬は深めで選別、夏は短時間勝負と、時期ごとの最適解が存在します。
足元とちょい投げの使い分け、精密なエサ付けと誘い、そして安全最優先が釣果と満足度を最大化します。
タックルは軽快で感度重視、仕掛けは短いエダスの胴突きが基本です。
アサリを中心にローテで見切りを防ぎ、ゼロテンションの間で食わせます。
肝パンの美味しさは下処理で決まるため、締めと衛生管理を徹底して最高の一尾に仕上げてください。
最新情報を踏まえつつ、海況に合わせた柔軟な対応で、今日の堤防でも一本先を行く釣りを楽しみましょう。
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